マメコバチの激減
昨年の春の段階で飛び回り活動しているマメコバチは少ないと感じていました。
7月、園地からアシガヤの巣箱を回収しました。
入り口まで詰まっているカヤはほとんどなくて、軽い状態でした。
今、アシガヤを割ってマユを取り出していますが、いつもと違った状況に驚きです。
それは、新しいアシガヤを設置していたのに、抜け殻だらけの状態!マユの中で死んでる、マユから出て死んでるハチ達。マユに小さな穴があり中が空っぽの状態。(ツツハナトゲアシコバチによる被害)
早速りんご研究所に問い合わせしたところ、自宅まで来て、状況を見ていただきました。
本来は卵から孵化し、6月下旬まで花粉団子を食べて幼虫で過ごし、8月から9月までは
サナギの状態で、それ以降は成虫となってマユの中で春まで過ごします。
のはずなんですが…
秋の何処かのタイミングで、マユから出てしまったらしいのです。
今回、この現象があちこちで多く現れているみたいで、
まだ原因不明で、調べている段階だそうです。
予想以上にマメコバチは激減してしまう事になってしまいました。
対策
⚪︎春に巣箱に設置したマユからマメコバチが
全部出た後、空のマユをすぐに焼却する。
⚪︎ネオニコチノイド剤を変更する。
⚪︎5月の殺虫剤をBT剤だけにする。
以前からマユを取り出す作業をしていると、
見られてはいた穴空きマユでしたが、本日対処法が明確になりました。
今季から出来る事はすぐ実行していきたいと思います。
私達とマメコバチは、共にりんご作りをする
仲間です。
たくさんいた時は胡座を描き、何の危機感も無くて、毎年同じ事のルーティンを繰り返していました。何もしなかった事への後悔と反省でしかありません。
マメコバチがりんご畑の中を元気に飛び回ってる姿を目指し、またゼロからスタートします。